言葉と所作磨き教室

【第17回・言葉と所作磨き教室】職場での敬語の使い分け「社内とお客様」

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皆様ご機嫌いかがですか、上質な言葉磨きプロデューサーのましのせつこです。

さて、社会人1年生の皆様、「敬語の使い方」に不安は無いですか?

自信をもって使っていますか?

今日は絶対に間違ってほしくない、 「社内の人に使う敬語とお客様に使う敬語が、同じ意味でも使う言葉が、違ってくる」ということをお伝えします。

ここだけはどうしても間違えてほしくないところです!

よくある間違い①


まず社内だけであれば、いつも皆様が使っていらっしゃる以下の言葉でOKです。

「部長にこれをいまお伝えしてもよろしいですか。」
「課長、今お時間よろしいでしょうか。こちらをお伝えいたします。」

この「伝える」という単語なのですが、「私があなたにお伝えします」という「お〇〇する」という謙譲語Ⅰを使っています。

これはとても相手に対して敬意を込めて相手を立てた言葉で伝えています。

ですが、お客様との会話で、お客様から聞いたことを「では課長にお伝えします」と言うと実は大きな間違いです。

お客様「じゃあ、このことを課長にお伝えしてくださいますか。」
社員「はい、課長に必ずお伝えします」✖️
このように返すと自社の課長を立てていることになります。
この時にお客様には「お伝えします」と言う言葉は絶対に使ってはいけません!

今まで使っていらしたらすぐに直してください。

この場合は、以下のような言い方になります。

「かしこまりました。その件に関して、私が、課長に必ず申し伝えます
お客様に対しては「申し伝えます」という言葉をまるまる覚えてください。

これは謙譲語Ⅱ丁重語という相手を丁重に扱っている言葉です。

以前のYOUTUBE動画でも解説しているので、ご覧くださいませ。

謙譲語Ⅱ丁重語「申し伝えます」「まいります」というようなお客様に対してお客様へ尊敬の念をもって丁重に伝えているということです。

ただ「誰かを立てている」というより、お客様に自分から丁重にお話をしているという言葉です。

「申し伝えます」

「お伝えします」ではないので気をつけてください!

よくある間違い②


お客様に「部長を呼んでいただけますか。」と言われたときは「はい、すぐにお呼びします」というと、これがまた間違いです。

”お〇〇する”謙譲語Ⅰ

「お呼びします」は社内では使ってもいいです。

部長から「課長を呼んできてください」と言われたら「はい、すぐに課長をお呼びします」でOKです。

部長に対して謙譲語Ⅰで言っています。

ですが、それは自分がへりくだって課長を立てているという言葉ですね。

「お呼びします」これはお客様には使えません!お客様に対して、社内の人を立てることは絶対にないのです。

その時にまた謙譲語Ⅱ丁重語です。相手に丁重に話しているということです。

「すぐに部長を呼んでまいります。お待ちいただけますか。」
または「お待ちくださいませ」という言葉を使います。

「呼んでまいります」「まいります」も謙譲語Ⅱ丁重語です。

まとめ


お客様に対しては社内の人を呼んでくる場合や、社内の人に伝えることがあった場合は、そのまま「お呼びします」や「お伝えします」ではなく、

「申し伝えます」

「呼んでまいります」

この2つをしっかり覚えてください。

今回は謙譲語Ⅰと謙譲語Ⅱいわゆる丁重語をお伝えしました。

敬語には5分類あり、状況によって使い方が様々です。

言葉こころ所作研究所では、「敬語ブラッシュアップ講座」として皆様にお伝えする講座を開催しております。

ぜひこの敬語ブラッシュアップ講座ご参加ください!ホームページからのお申し込みお待ちしております。

今回も動画のご視聴ありがとうございました!

それではまたお目にかかりましょう。

→YouTubeチャンネル「言葉と所作磨き教室」



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