こんにちは、上質な言葉磨きプロデューサーのましのせつこです。
言葉と所作磨き教室、第2回は「ございますの使い方」をお伝えしてまいります。
前回は、丁寧語の「です」「ます」「ございます」についてお話をいたしました。
丁寧語でしたが、実は「ございます」については丁寧よりもう少し丁重な意味が含まれています。
丁重は、丁寧を更に丁寧にしたことを言います。
今回はもう少し「ございます」について詳しくお伝えいたします。
「ございます」とは?
「ございます」は丁重語に近い丁寧語です。
よく「おはようございます」と言いますよね。
これは、「早いですね」と言うのを、相手への敬意をこめて「お」をつけて、「お早いですね」そしてさらに丁寧に「おはようございます」と相手に丁重に言っています。
また、夏の暑い日「暑いですね」という挨拶をもう少し丁重に言う時は「お暑うございます」こう言います。
「ございます」の使い方
実は、昔の人は形容詞に「です」をつけると子供っぽいと感じていました。
「暑いです。」「軽いです。」
こう言ったことを、品格を高めるためにも少し丁重に大人らしく言う時は
「お暑うございます。」
「お軽うございます。」
のように、「ございます」を使います。
今でも、「美味しいです」と言うのを「美味しゅうございます。」と言って、とても品良くお話しなさっている方がいます。
「美味しゅうございます」「美味しゅうございますね」などと聞くと、品良くそのものが美味しく聞こえてきますね。
「ございます」に形容詞をつけると音便化します。
「美味しいです」→「美味しゅうございます」
「重いです」→「重うございます」
一つ上の丁寧な言葉遣い
そしてこれはちょっと余談ですが、私の大正生まれの母、私が遅く帰った時「遅うございますね」とは言いません。
何て言っていたでしょうか?
「今日はお道が遠ございましたね」と言うのです。
どうゆう意味か分かりますか?
「今日は随分遠回りして帰ってきたわね」と言う意味です。ちょっと嫌味が入っています!
遅く帰った人に、このように優しく良い言葉として使ってみてください。
今回は「ございます」についてお伝えいたしました。
これから、丁重語やもっと丁重語として使える言葉をお伝えして参ります。
次回もご期待ください!
では今日も良い1日を過ごしください!Ciao💓
→YouTubeチャンネル「言葉と所作磨き教室」