皆様ご機嫌いかがですか。
上質な言葉磨きプロデューサーのましのせつこでございます。
さて、今日は「近頃あまり聞かないけれど、日常的に正しく使って欲しい言葉」について、お伝えしてまいります。
ごく日常的に使って欲しいけれど、よく間違えて使われている言葉があります。
それは「くださる」という言葉です。
「この人がこんなふうにしてくださったんです」
「あの方が上手に教えてくださいました」等と使います。
この「くださる」という言葉、実は皆さんが間違って使っていらっしゃることが多いです。
「主語」を考えてみましょう
よく聞くのが「皆さんが今日は来ていただいて感謝しています。」です。
皆さんが・・?来ていただいて・・?
これは「皆さんが来てくれた」という言葉なので、“来ていただいた“を使うと“来てもらった”という言葉になります。
“もらう”の主語は「私達」です。
「皆様が来てくれた」は「くださった(尊敬語)」を使います。「皆様」が主語です。
「私達は皆様に来てもらった」は「来ていただいた(謙譲語)」を使います。「私達」が主語です。
ですが、最近よく聞くのは「いただいた」という言葉ばかりです。
これは「させていただきました」という、させていただく症候群が出てしまっているのだと思います。
主語を言った時点で次に続く言葉が決まります。
「くれる」と「もらう」を使い分ける
「相手」が主語なら、「相手」は「くれる」のみです。
「私達」が主語だったら「もらう」という動作になります。
ですから、相手が主語の時は「くださる」を使ってください。
「皆様が来てくださって感謝しています」
「私達は来ていただいて感謝しています」
主語を言った時点で「くれる」と「もらう」は必ず間違ってはならない言葉です。
(主語を言わなければ、どちらとも同じ意味で取れるのでOKです。)
まとめ
皆様がと言えば「くださる」
私達がと言えば「いただく」
「くれる」と「もらう」の関係は逆になることはありません。
そして「くださる」を使うことで、「あなたがしてくださったのよね」と言うような、相手への感謝や尊敬の言葉になります。
相手が主語だったら尊敬語の「くださる」
自分が主語だったら謙譲語の「いただく」
この使い分けをしっかりできるようになさってください。
それでは、また次回お目にかかれることを楽しみにしております。
ごきげんよう💖
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