言葉と所作磨き教室

【第9回・言葉と所作磨き教室】尊敬語「なさる」

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皆様ご機嫌いかがですか。

上質な言葉磨きプロデューサーのましのせつこでございます。

今回は、前回の「くださる」に続き、日頃あまり聞かなくなった、もう一つの尊敬語をお伝えいたします。

何だと思いますか?

この言葉を使うと、もっと相手に寄り添った尊敬語が使えるようになります。

それは「なさる」という言葉です。

敬意度の高い尊敬語


「どうしたんですか?」より「どうなさったんですか?」という方が、とても素敵に品よく聞こえませんか?

「どうされたんですか?」というのをよく聞きます。

確かに「される」という言葉も尊敬語です。

ただ、「れる・られる」「来られる」や「される」という言葉は、受け身・受動態にもとれるので少し敬意の度合いが低いとされています。

ですから、せっかくなら敬意の度合いの高い「なさる」を使ってみてはいかがでしょうか。

「どうなさったんですか?お手伝いいたします」など、「なさる」敬語を使えるようになってもらえればと思います。

例えば、相手が「お話しをした」ことを「お話しなさいました」と使います。

二重敬語に注意しましょう


「お話しされました」よりも「お話しなさいました」が、正しい日本語です。

「お話しされました」は、よく聞きますが、実は、間違った敬語です。

「お〇〇される」(お〜する)の謙譲語と、「れる・られる」の尊敬語が入ったミックス敬語、二重敬語という間違った敬語と言われています。

「される」を使う場合の尊敬語は、「お」をつけないで「話されました」というのが正しい日本語です。

まとめ


「お」を付けたら、「お話しなさいました」

または「お話しになりました」が、敬意度の高い尊敬語です。

・先生がお話なさいました

・先生がお話になりました

・先生がお話しくださいました

・先生が、話されました。(敬意度が、低い)

上記の様に、正しい尊敬語をお使いくださいませね。



他にも「ご〜なさる・ご〜になる・ご〜くださる」

「先生がご説明なさいました」「先生がご説明になりました」「先生がご説明くださいました」

少し難しいと思われるかもしれませんが、使い慣れていけば、流暢な尊敬語が使えるようになります。

ぜひ、相手に対して尊敬の念を持って使ってみてください。

今日は一つ上の尊敬語をお伝えいたしました。 それでは、また次回をお楽しみに!

Ciao💖



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