言葉と所作磨き教室

【第10回】言葉と所作磨き教室「洋食器でのお茶の出し方」

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皆様ご機嫌いかがですか。

上質な言葉磨きプロデューサーのましのせつこでございます。

今日はお客様が自宅にお見えになった時のお茶の出し方についてお伝えしてまいります。

まず、洋食器と和食器で少し出し方が違ってまいります。

今回は洋食器(コーヒー・紅茶)を出すときの所作と、出された側のお客様がどのような所作をするのかについてお伝えいたします。

洋食器の所作・基本的な流れ


それではまず、洋食器、コーヒー紅茶の出し方から手の所作をご説明いたします。

本来はお客様の右側から出します。

右側から出す時に、両手で出すと左手がお客様を遮ってしまい、非常に不躾になります。

ですから、食器がお客様に近くなったら左手がお客様を遮らないように、左側(お客様側)の手をゆっくり引きながら出しましょう。



また、お客様へ出すカップの取っ手の向きですが、お砂糖やミルクを入れる方の場合でスプーンと一緒に出す時、取っ手をお客様から見て左手側になるように出します。

出されたお茶を飲む時の所作


そして、出された側のお客様は、お砂糖やミルクを入れた際に左手で取っ手を持って、右手でかき混ぜます。

その後、かき混ぜたスプーンはカップの向こう側に置きます。

飲む時は右側に取っ手を向き変えるので、カップを右に半回転させて、取っ手を持って飲みます。

今回の動画では、テーブルと椅子の距離が近いのでそのままカップのみを持って飲みますが、状況によって飲み方が変わります。

立食パーティーの時やソファー席でローテーブルの時など、コーヒーカップが遠い場合は、ソーサーを持って飲むようにしましょう。

応用


洋食器を扱う場合は、片手で出しても構いません。

片手で出す時の注意点は、「右側から出す時は右手で」出すことです。

なぜなら、左手で出すと相手を遮ってしまいます。

そして、場所の都合などでお客様の右側から出せない時は、お客様の左側から出します。この場合は出す側の人は右手ではなく、左手で出します。

そうするとお客様を遮る側の手が無いということです。

ただ、日本人としては両手で食器を扱いたいという方もいらっしゃいます。

その場合は、先ほどの基本編の通り、食器がお客様の前まで来たら、遮る側の手を引きながらゆっくり出しましょう。



まとめ


今回は、コーヒーや紅茶のカップの扱い方についてお伝えいたしました。

・お客様の右側から出す時は、出す側の人は右手を使います
・お客様の左側から出す時は、出す側の人は左手を使います。

そして、出された側の人は、カップの持ち手を持つ時には、できたら指を入れずに(引っかけずに)人差し指と中指が揃った美しく見える持ちかたにしましょう。

また、お客様が左利きの人と分かっている場合は、左側に持ち手が来るように出す気配りをいたしましょう。

次回は、和食器(緑茶など)でのお茶の出し方のマナーをお伝えいたします。

それでは良い1日をお過ごしくださいませ!





Ciao💖



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